[韓国メモ] ソウル世宗路外国人出入国管理センター後書
コロナ下でいろんな人がもとからたいへんだったのがさらにたいへんになっているけど、私は韓国で「外国人」であるということ、ビザの件で、これを一番感じたかもしれない。これまで何年も韓国に住んできて、「韓国人」であればスムーズであるのに「外国人」であるから手間が2倍、3倍になることは何度も経験してきた。運転免許証を取りたいと思い、免許試験に申し込むときもその一つだ。「韓国人」であればオンラインで試験の予約ができるのに、「外国人」にカテゴリー化されると直接試験場に行って申し込まなければいけない。試験場まで50分はかかり、それも十分遠いけど、もっと遠い人はもっとたいへんに違いない。こういうのはシステム的に修正すればできることなんじゃないのか?と思わざるをえないし、それをしないところに、「外国人」に対する態度の、適当さが見られる。もっとはっきりと言えば差別。そうそう、つい先日に大統領選挙があったけど、ここでも「外国人」は蚊帳の外。一番弱い立場にある存在は、一番代表されにくい存在でもあるということが思い出される(もちろん、自分がそうだというわけではない。「外国人」の中でも自分は恵まれたほうなのだろうけど、どれでも「外国人」というカテゴライズされることによって被る被害、余計な手間やストレスがあるのは確かだ)。政治はいつも国民の政治で民主主義の「民」は「国民」であることが想定されているとはこのことだ。
さて、本題に入ると。ビザ更新。私は数年前にあるビザを取得したのだけれど、これは基本一年で、毎年期限までに更新の手続きをしなくてはいけない。普段、ということはコロナの流行以前は、予約なしでも待ち時間を覚悟すれば手続きはできたと思う。けれどもコロナ以降、訪問予約をネット上でしなければ手続きができないことになった。そのことは知っていたから、前々にしようとは思っていた。それで、ビザ期限の3ヶ月前から手続きは可能なのだけど、それより前に一度ネットを確認し、まだまだ余裕そうだ、と鷹を括って予約するのを先延ばしにした——と、これが、後々公開する最大のポイント。日本に一時帰国をするチケットを買って、さぁ訪問予約をしようとネットを開いたら…訪問予約がちょうど私が出国する日の前日まですべて埋まっていたという話(金曜の深夜というのがまたサイトを開く最悪のポイントだったと後悔。つまりはその時はもちろん、土日も問い合わせができないということで)。
その次の週になって、電話をしてどうしたら良いのかを聞く。けれどもこれがまぁ、担当する人によって言うことに微妙に違いがあって、どれが100%の解答なのかがわからない。一回目の人は帰国する前日に行け、といい、二回目の人は三日以内に行けと言ったのかな(曖昧)。それでとにかく行ってみることにはわからないと思い、行ってみると、受付の人は何もわからない様子で、手続きする職員のほうに聞けというから、聞いてみると、出国する日から三日前の朝9時にビザ更新に必要な書類、Eチケット、そしてワクチン証明書をもって来いと。それから、最近はまたコロナで「外国人」は「再入国許可」を取らないといけないのだけど、これを事前に取ってもよいと。とりあえずこの日はそれで帰宅。
だからワクチン証明書を取って、Eチケットもプリントアウトして、事前に取っても良いという再入国許可もオンラインで申し込みはした——けれども、次の日に出入国管理事務所から電話がかかってきて、再入国許可はビザの期限でのみ可能、つまり、いま私がまさに更新しようとしているビザの期限まででしか可能ではないと言われ、結局三日前に出入国管理事務所に行ったときに再入国許可も同時に発行することになる。(もうこの時点で、なら最初に私が直接出入国管理事務所に行ったとき、担当者はなんで事前に再入国許可取っても良いと言ったんだ?という大きな疑問)
もうここまでに私が電話や行ったり来たり、ネット調査にかけた時間は相当なものだけど、最後のラスボス、と思って臨んだのが、出入国管理センター。朝9時より20分くらい前に到着すると、もうすでにそこには人が5名ほど。私と同じような境遇なのだろう。扉が開き、収入印紙というものを発行するためにまた9時まで待ち、担当者のところに行くと、その担当者は私がなぜここにいるのかなど全く把握していない様子で、番号表取りに行けと。予想していなかったわけではないものの、まったく二回も職員とやりとりしていたのにこの様かと、わたしはかなり怒り気味でゴネる。前に訪問もしたし、通話もしたと。そして通話履歴を見せてやっとのことで、通話相手になった職員が出てきて、書類を発行されることになった。
今回学んだ教訓は、担当した職員の名前は絶対聞いておけ!ということ。そして、できたら通話内容は録音しておくべき。証拠になるから。
こうしてエラくごね、体力を使ったおかげでというのもシャクだけど、初めてビザが2年もらえ、再入国許可も最大の期間、2年をもらえた。
あらためて書いていても、消耗する。そしてこれは(韓国)ビザ延長に関してトラブった人なら激しく共感するだろうけれど、他の人たちにとっては全然ピンとこない話なのかもしれないとも思う。するとやっとなぜ自分が手に入れるべきものを手にするために、こんなに体力を…という思い。韓国在住系のブロガーやツイッターの人たちはみんなスムーズに行っているように見えるけれど、実際のところどうなんだろう?と思って、記録してみた。
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